20年前、診断を受けた時期から書き始めていたブログを再録していきます。
ゆっくりゆっくりステップを踏んで、統合失調症とつきあってきたわたしの歴史です。
のんびり書いていきますのでお付き合いいただければ幸いです。
みき
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ひきこもっていた日々から、5年ぶりの受診。軽い興奮と極度の緊張で、
意味なくポロポロ泣きながら受けた
カウンセリングの最中のこと。
さらりと告げられた先生の言葉は、
実に強烈だった。
「ウツや性格的なものじゃなくて、
統合失調症かなあ…
おくすり、変えてみましょうか?」
え? は? えええええ!?!?!?
いやいやいやいや。ちょっと待とうか、先生。
クスリかえるのはいいけど…。
それよりもその前。ワンモアプリーズ。
…ウツじゃなくて?
予想外の事態に頭はフリーズしつつも、
めっっちゃくちゃ!気になるんですが!
とうごうしっちょうしょう って、
あの幻覚見えたりする病気?
…ってか私。
ウツか社会不安障害じゃなかったのか?
前に受診したときは、
そう言われたはずなんだけど…。
統合失調症?
固まった私の前で、先生の話は続いていたが、
正直ろくすっぽ耳に入ってこなかった。
「大丈夫?
なにか今日言っておきたいことはある?」
私の様子に気づいたらしい先生が
(おそらく)説明を止めて聞いてくれたけど、
フリーズ中は、思考も言葉も回らない。
受診の前に言おうとしていたことも
全部吹っ飛んでしまって何も思いつかない。
「あ~…と、いいえ」と答えるのが精一杯だった。なぜか後ろめたくて目も合わせられないし。
おかしな話だが、
私は調子がすっごく良いときだけ
病院にいくことができる。
調子が悪いと、
対人恐怖と不安が強くなってしまって
自分の部屋~テリトリー~から
出られなくなってしまうからだ。
出られずに、あーでもない、こうでもないと
ウダウダ考えてしまった結果が、
8年間のひきこもりと言っても
過言ではないほど、どーしようもなく
ウダウダな性格なのである。
そのうえ、本来ぐーたらだったりするので、
やりたくないことはどんどん後回し、
優柔不断にぐるぐると考えるものだから、
「さあ出かけよう、病院にいこう」
と決めるまでに、1日2日、
実行に移すまでにヘタすると1週間から
1ヶ月という時間がかかってしまう。
そんな優柔不断体質な私が今、
こうして受診できているのは、
私は快方に向かっている(ハズ)という
思い込みがあったからなのだ。
少しずつ寝続ける時間が減り、
外出も以前よりはラクに出られるように
なっている。
自分が元気になってきていて、
そろそろバイトくらいなら出ても
大丈夫なんじゃないか…なんて
思いはじめてすらいたのである。
それなのに。
私の「元気な姿」を見て、「統合失調症の可能性」という診断がくだってしまった。
そのことにゾッとした。
続く